雅臣と輝紀
今日はなんの日?
※高校生※
雅:てーるきー。今日はなんの日か知ってる?
輝:知らん。
雅:おーい。即答した上にどっか行くのはよそうよ。
輝:ちょっ!? てめっ、いきなり引っ張んじゃねえよ!
雅:いーじゃないの、堅いことは言いっこなし。なあ、それより、今日はなんの日?
輝:だから、知らねえって。俺は暇じゃないんだ。このウザい手を離せ!
雅:いたっ! ちょっと、抓んなくってもいいじゃないか? まあ、照れ隠しでしてるってわかってるから、嫌じゃないけどね。むしろ可愛いものだだと思えるよー。
輝:……お前、マゾ?
雅:ちょっとちょっと! 小さい声でさり気なく人聞き悪いこと言わないでくれないかなー? 俺はただ、ハニーがしてくる暴力は、照れ隠しのなせる技なんだから、文句を言わずに嫌がらずに受けましょう。って言っているだけなんだから、決してマゾではないんだからな!
輝:いや、何言ってるか意味わかんないから。てか、ハニーって誰だっ? 俺かっ? 俺のことを言ってんのか!?
雅:よくわかっているじゃないの。輝紀は俺のいとしのハニー♪
輝:誰がハニーだ! 俺がいつお前のハニーになったって言うんだ!?
雅:そんなの決まってるじゃないか。俺と輝紀が交わっ──。
輝:それ以上言うんじゃないっ!!
そう叫んだ輝紀の右ストレートが見事に雅臣にヒットし、話はそこで終了した。
ダメージを受けてうずくまっている雅臣を残し、輝紀はその場を後にする。
結局、輝紀は雅臣が何を言いたかったのかは、わからず仕舞いだった。
【END】
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