攻×攻

卑猥な悪魔。



「っん・・・っ・・・ぁ。」

これを誰かに見られたら、確実に死ねる自身がある。

「浩武の、おっきーね・・・?」

誰かこの卑猥な悪魔をどっかへ葬り去ってくれ・・・!

煙草を銜えながら、奴を見る。
ソファに座っている俺の股間に顔を埋めている、奴。
無関心を装っている俺に聞こえるように、わざと音が響くよう咥えている、奴。
しかし装っている表面とは裏腹に立派に反応しているソレを嬉しそうに彼が眺めている。

・・・・いちいちヤラしいんだよ、顔が。
「浩武、キスしよ。」
「断る。今この瞬間までフェラしてただろうが。」
「えー。だってヤラせてくれないし。」
「黙れ。これで勘弁しろ。」
身を屈めて彼の鼻先に唇をつける。
「浩武かぁっこいいー!」わふわふと彼が言う。
大型犬のように見える彼の頭を撫ぜまわす。
「わう、わん。」何か伝わるものがあったらしい。


ごくん、と喉が鳴る音。
「気持ちよかった?」
「・・・飲んだのか?」
にっこりと、彼が笑う。

「挑戦だけでも、してみない?」