攻×攻

誘われる儘に。



誘われる儘に言うことを聞くなんて。

「・・・気持ち悪い。」

俺はどうかしていた。


奴は白い手にローションを垂らした。
誰も触れたことのないソコに触れられ、身体がビクつく。
「怖い?」楽しそうに彼が言う。
サドかお前は。いい顔しやがって。
「不快を感じたらその時点でやめるからな。」


ゆっくりと奴の指が、体内に入ってくる。
眉根に自然に皺が寄る。
気持ちいいとか、不快感だとか、そういうものは感じない。
違和感。
それしか感じない。

しかしその内指が動かされる度に、不快感が芽生える。
「泰隆。気持ち悪い。」
本気で嫌な顔をしていたのだろう、彼は大人しく止めた。