雅臣と輝紀
休日
※社会人※
雅:今日は久しぶりの、二人一緒の休みだね。
輝:……そうだな。
雅:何する? ドライブとか行く? それとも、家でゴロゴロしてる?
輝:………。
雅:なあ、ちゃんと聞いてる?
輝:…………。(静かな寝息をたてている)
雅:えっ!? ちよっと、寝てるの!?(輝紀の躰を揺さぶりながら言う)
輝:……うるっさい! お前のせいで寝不足なんだよ! ちっとは寝かせろ!!
雅:……あ。もしかして、疲れちゃってる?
輝:当たり前だろ。つーか、お前は疲れてないのか?
雅:まあ、多少は眠いかなー? ってくらいで、特に疲れてはないよ?
輝:……お前、絶倫って言葉がピッタリだな。(ボソッ)
雅:何? なんて言った?
輝:うるさいな、なんでもない! とにかく、俺は寝る!(ガバッと布団を頭まで被る)
雅:え? ちょ? なんで顔が赤かったのさ?
輝:うっさい! もう話しかけんな!
雅:……はあ。
雅臣はマヌケな返事をすると、少し微笑んで、輝紀が丸まっている布団を軽く叩いた。
雅:今日は一日家でゴロゴロしてよっか。
輝:……そう…する……。
雅:輝紀? ……もう寝たんだ。
輝紀の規則正しい寝息を聞きながら、雅臣は輝紀の隣に横になった。
雅:起きたら一緒にお風呂入ろうねー。
雅臣は呟くと、輝紀の髪をなで、寝顔を優しい表情で眺めていた。
【END】
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