雅臣と輝紀

俺たちの色々

※メタ発言大量※


雅:輝紀! 聞いた!?

輝:……何?

雅:ちょ!? こっち向いて! 興味なさ気に雑誌を見続けないで!!

輝:……何だってんだよ。(雑誌を閉じ、雅臣を見る)

雅:ねえ、聞いた!? 聞いてない!?

輝:……てめえ、用件を先に言いやがれ。(読んでいた雑誌を手に取り、振り上げる)

雅:まっ!? その角は痛いから!!

輝:なら、早く何なのか言いやがれ。

雅:その様子じゃ、まだ聞いていないんだね輝紀! 聞いて驚け! ようやく俺たちの詳しいプロフィールが決まったんだぞ!

輝:……今さら? 俺たち始まって三年以上は経ってんのに?

雅:えーと、この手紙によると。

輝:誰からの手紙だよ。

雅:それは企業秘密です。(口に人差し指を当て、ウィンクをする)

輝:……アホか。

雅:『詳しいプロフはけっこう前に決まっていました。しかし、データ紛失&アップ面倒だったので、今頃になりました。……別に構いませんよね? つか、いらなった?』て、書いてある。

輝:……チョーテキトー。

雅:詳しいプロフ、必要に決まってるよね!! だって、大事だよ!? 今まで、俺たちあやふやだったんだよ!?

輝:あー。俺、自分らがどんな顔してんのか知ってるし、だから特になんとも思わなかったな。別に、誕生日とか興味ないし俺。

雅:え!? 何それ初耳!! てか、『どんな顔』とか言わないの! それに、誕生日は大っ事なイベントなんだかね! ちゃんと興味持って!!

輝:いーじゃねえか別に。

雅:ちょ!? 現実味を出したら終わりだから! イベント興味ないと何も成り立たないから!!

輝:……?

雅:俺の話聞いてる!?

輝:…………はっ。

雅:何!? いきなり笑ってどしたの!? てか、輝紀いつの間にそんな紙持ってんの?!(輝紀の手にある紙を見て、かなり驚く)

輝:『速報です。コレを書きながら、二人のプロフを入れた場所をふと思い出し、見事発見いたしました。今回急遽考えた物は、拓斗と彩の方に割り当てたいと思います。大変ご迷惑をおかけしました、輝紀さん』だとよ。

雅:ちゃんと見つかったんだ! てか、拓斗たちも決まってなかったのかよ! つかさ、それなら始めのやり取りいらないじゃん!!

輝:ま、いーじゃねえの?

雅:よくない! ……ん?

輝:どした?

雅:ねえ、何で輝紀にだけなの!?

輝:何が?

雅:『ご迷惑をおかけしました、輝紀さん』って、何で輝紀にだけ謝る言葉があって、俺にはないの!?

輝:俺宛に届いたやつだからじゃねえのか?

雅:それでも! 俺にも一言あってもよくない!? こんな仕打ち酷い! 俺も主人公なのに!!

輝:………………。(わめく雅臣がうるさく耳を塞ぐ)

雅:いつも俺ってこんな扱いだよね!? 何で!? 俺のこと嫌いなの!? ねえ!?

輝:俺に向かっていわれても困る。天に向かって言え。

雅:そんなことしたら、俺ってば変な人になんじゃん!

輝:お前はもともと変だから、誰も気にしねえよ。

雅:俺は変態だけど、変人じゃない!

輝:……こいつ、ついに自分が変態だって認めやがった。

雅:ちょ!! 今のは言葉のアヤ! 俺は決して変態でもない!!

輝:一度口にした言葉は、取り消しはつかねえんだぞ?

雅:待って! そんな哀れむような視線を向けながら引くのはやめて! 傷つく!

輝:……ん? また?

雅:だから! さっきから無視しないで!!

輝:『だーすきな輝紀くんへ』……大好きってオイ。

雅:――っ!? 輝紀が照れた!? えっ!? 何で!? 俺がいつも好きって言っても何にも動じないくせに何で!?

輝:いや、照れろって書いてあったし。

雅:……それ、忠実にやる必要あるの?

輝:おもしれえじゃん。お前の反応が。

雅:そこっ!! 笑わないの! 俺は今本気で――!!

輝:安心しろ。俺が嬉しいのはお前の言葉でだけだから。

雅:――っ!? て、輝紀っ!!(抱きつく)

輝:……実はこれも。

雅:ウソっ!?

輝:冗談だ。

雅:ホント!?

輝:ホント。俺がウソであんなこと言うかよ。

雅:……言うじゃん。

輝:そうか? で、続きなんだが、『雅臣のMはマゾのM。だから、Mには何も言わない方が効くかと思いました』だと。

雅:俺はMじゃない! ――って! コレ軽くネタバレだから!!

輝:……? 何の話してんだ?

雅:こっちの話。

輝:……あそ。

雅:もー、拗ねないの、て・る・き。

輝:キモイ言い方するなM。

雅:だから!!

輝:あ? Mったら、雅臣の略だろ? 何だよ? あ?

雅:……こ、怖いです。

輝:それでは、詳細プロフの紹介です。

雅:えっ!? こんな終わり方でいいの!?

輝:いいんじゃねえの? それではどうぞー。

雅:えーっ!?


榊雅臣(さかきまさおみ)
【年齢】
16歳〜22歳
【身長】
186センチ
【容姿】
肩に掛かる長さの明るい茶髪。
奥二重。
筋肉質。
【備考】
5月26日生まれ。
バレー部に所属(していた)
変態っぽい一面があり、輝紀のこととなると突拍子のないことを言う時がある。そして輝紀に殴られる。
決してヘタレなわけではないが、時折ヘタレになることがある。(輝紀限定)
普段はそんな性格をあまり表に出していないため、雅臣に憧れたり好きになったりする男女は少なくはない。
輝紀はそれには無関心。それがちょっぴり悲しい雅臣。


浅井輝紀(あさいてるき)
【年齢】
16歳〜22歳
【身長】
176センチ
【容姿】
耳に掛かるくらいの長さの暗めの茶髪。
切れ長の二重。
痩せ気味。しかし筋肉はちゃんとついている。
【備考】
11月15日生まれ。
バレー部に所属(していた)
基本真面目。だが、時々息抜きと言って学校を休んだりすることがある。
『輝くん』と呼ばれることを嫌う。
頑固なところがあり、一度言ったことは絶対に曲げない。
過去に何かがあったらしく、夜が苦手。
いつもじゃれついてくる雅臣を鬱陶しいと思うが、嫌ではない。


輝:お前って。

雅:な、何?

輝:……別に。

雅:ちょっと! 何で不貞腐れてんの!?

輝:だから、別に?

雅:目が、怖いんだけど……。

輝:まあ、平均だからいいっちゃいいんだが、何か……。

雅:俺にも分かるように言って!?

輝:……ヤだ。

雅:言ってよ! すげー気になるじゃん!

輝:……フン。

雅:えーっ!? 何で怒ってんの!? 俺何かした!? ねえ、輝紀!?


 輝紀の不貞腐れている原因が分からず、雅臣はただうろたえるばかり。
 輝紀は完全に八つ当たりだと分かりながらも、しばらく雅臣のことを無視していたのであった。
 ちなみに、輝紀の不機嫌な理由は二人の身長にあったとか、そうではなかったとか。



【END】

雅臣と輝紀は一年ごとにちゃんと年を取ります(でも時系列はバラバラ)
プロフというか、自分が分かるように書いたメモなんです(笑)